「四畳半神話大系」 森見登美彦 読了
「太陽の塔」の作者の第二作目。やっぱおもしれー。京都の大学を舞台にしたファンタジーっぽい小説。
だだらな大学生活、怪しげなサークル、徘徊する奇人変人たち、その中を跳梁跋扈する唯一の友人小津、どれも魅力的、ニヤついて読んだ、否ニヤつくどころか笑って電車の中で咳き込んでむせ返っていた。
この本は四話構成になっている。各話、映画サークル「みそぎ」、大学八回生の仙人樋口の弟子、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密機関「福猫飯店」、おのおの入会した後のことの成り行きを描くというパラレルワールド構成になっている。よってやや冗長な感じもなくはないがここは大目に見てもいい。そしてその四話目はまるで映画「CUBE」のような四畳半漂流記、このパラレルワールドの全貌が、という構成。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
- 購入: 17人 クリック: 1,270回
- この商品を含むブログ (323件) を見る