読了本など

■暗号攻防史07/06/06

難しかったが読む価値があった本。エニグマのの弱点、2点
・暗号化とその解読化する機構をひとつに収めてしまったために暗号の結果のバリエーションが減ってしまった(それでも天文学的数なのだが)。
・仮に「A」という文字を暗号化すると絶対に結果は「A」となる事はない。
逆にAという暗号化された文字をみてそれはA以外であると推測できた、そして、必ず使っているであろう単語のつづりを重ねあわせることによって内容が推測できたという。
今ではよく知られたエニグマの解読で活躍した数学者チューリングの名誉回復は死後数十年経ってからのことだったいう。それまでそんなことにかかわっていたのは知られていなかったそうだ。ちなみに死因は青酸カリを染み込ませたリンゴを食べてだそうだ。
暗号攻防史 (文春文庫)




■クリプトノミコン〈1〉チューリング編 06/28/06

第一巻しか手に入らなかったのだが、おもろかった。まるでコメディみたいだな。何度か爆笑。
クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)



■世界の終りとハードボイルドワンダーランド06/24/06

以外にもしっかりSFしていて、ちょっとおどろく、分割された脳とかまるで村上版、暗闇のスキャナー。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)



■ねこは青、子ねこは黄緑 共感覚者が自ら語る不思議な世界06/12/06

Wikipediaによると共感覚とは、、ギリシア語で「共」+「感覚」)とは、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の五感が未分化である人間の赤ちゃんのさまざまな感覚が関連しあうこと。例えば、7という文字に青い色を感じたり、音階のミの音に緑色を感じたり、ハンバーグの形が苦い味に感じたりするなどである。

ということで共感覚者が自ら語るということで非常に期待して読んだが初めて書いた本とは思えないとても知性を感じるものだったのだがいかんせん主に色の共感覚の話が中心で途中で飽きてしまった。筆者が主に色の共感覚者なのでしょうがないのだが。それと飽きた理由のもう一つとして自分が共感覚者ではないので共感覚者の感じていることを想像しきれないこと。

共感覚者の有名人
(推測されているものを含む。)
ワシリー・カンディンスキー (画家)
マイルス・デイビス (音楽家
ウラジーミル・ナボコフ (作家)
リチャード・ファインマン (物理学者)
ねこは青、子ねこは黄緑―共感覚者が自ら語る不思議な世界



サーチエンジン・システムクラッシュ06/05/06

ああ、もう少しで面白くなりそうとおもわせて結局ならない、なんか同じような繰り返し。隔靴掻痒。多摩美を思わせる美大のの描写があったりしてそこだけ懐かしかった。
サーチエンジン・システムクラッシュ



■暗闇のスキャナー06/02/06

祝映画化で再読、十年前に読んだときは何がなんだかさっぱりわからなかったが、ああこういう話だったのかと今さらわかった。でも正直面白さはあまりわからない。でも時々ズキっとするシーンとかがあるのでその瞬間のためだけにディックは時々読む。
暗闇のスキャナー (創元SF文庫)



■脳内現象05/26/06

心を生みだす脳のシステムと内容は多分にかぶる、でも後半には著者の言いたいことが述べられている。それはホムンクルスの復活、だからこの人は延々とクオリアクオリアといいつづけて来たのか。クオリアのことが重要のではなくそれを知覚するホムンクルスの復活が必要なのではという提言だ。
脳内現象 (NHKブックス)



■心を生みだす脳のシステム−私というミステリー茂木健一郎 05/19/06

意識についての最近のさまざまな研究結果をわかりやすく解説した入門書、良書だと思います。
心を生みだす脳のシステム 「私」というミステリー (NHKブックス)